宇宙の不思議がここまで分かる『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』

サイエンス系の本を読もうということで、『文系のための理系読書術 (集英社文庫)』を読んだのですが、そのなかで紹介されていた一冊です。

サイエンス系の本が苦手な人でも、太陽など宇宙の話を聞くと多少は興味が湧くのではないでしょうか。

本書では村山さんが万有引力の法則から、なぜ太陽は燃え続けていられるか、宇宙に果てはあるのか、なぜブラックホールから光は出れないのかまで抜群に分かりやすい解説をしてくれます。

理系アレルギーがある人も楽しく読めること請け合いです。

 

---引用---

ニュートンの発見の意味を勘違いしている人も多いのではないでしょうか。というのも、ニュートンが引力(重力)を発見したと思っている人が多いのです。

 

ニュートンがすごいのは、リンゴが木から落ちる運動も、惑星が太陽のまわりを回る運動も、同じ引力だと気づいたところでした。

 

秒速7.9キロメートル以上の速度があれば、地球にサヨナラはいわないけれど、落ちてもこない。室伏選手が手を離す前のハンマーのように、地球の重力につなぎ止められたまま軌道上をくるくると回り始めます。

 

アインシュタインが示した方程式を解いたときに出てくるひとつの答えが、ブラックホールだったのです

...シュヴァルツシルトは、極端に小さくて極端に質量の重い天体を考えて、一般相対性理論の方程式に当てはめました。すると、光の速度でも脱出できないという解が出ます。

 

光が宇宙空間を伝わるのは、まったく別の理由でした。それを解明したのは、またしてもアインシュタインです。

 

---引用終わり---

 

恥ずかしながらニュートンは重力を発見した人だと思っていました…

光の速度でも脱出できないほどの重力があるのがブラックホール

なんとなく聞いたことがある原理もスッキリしました。

本書は7年前くらいの本なので、最新では変わってるかもしれません。

村山さんの著書が出たら引き続き読みたいですね。

将来役に立つとか立たないとか抜きにして、純粋に面白い本です。

ぜひ読んでみてください。

 

宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)

宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)


文系のための理系読書術 (集英社文庫)

文系のための理系読書術 (集英社文庫)