北朝鮮ってどんな国?『池上彰の世界の見方 朝鮮半島』
米朝首脳会談が中止になりました。
どうしても北朝鮮に対してマイナスなイメージが伴ってしまうのですが、果たして自分は北朝鮮のことをどれだけ知っているのか。
考えてみると、全然知らないということに気づきました。
そこで『池上彰の世界の見方 朝鮮半島: 日本はどう付き合うべきか』。
説明不要の池上彰さんが朝鮮半島について徹底解説している本です。
本書は北朝鮮のみ解説してあるわけではなく、韓国も含めた朝鮮半島について書いてあるのですが、北朝鮮と韓国は切り離して学ぶことは出来ないと分かります。
朝鮮半島の分断の歴史をざっくりまとめると以下のようです。
(僕なりの解釈です。ほんとにざっくりです。)
1 日本の朝鮮半島進出
明治維新以降、日本はロシアに対して恐怖心があり。
(ロシアが南下すると朝鮮半島の次には日本が攻められるのでは?)
→ロシアの前に朝鮮半島を抑えよう。
→1910年の日韓併合。
2 日本の敗戦と米ソによる分断
→ソ、朝鮮半島を支配しようと南下。
→米、危機感を抱く。ソは勢力拡大を狙っているのでは?
→米、提案「南北で分割占領をしよう」
→2国へ分断
3 朝鮮戦争
→金日成はコンプレックスを感じる(自分の力でトップになったわけではない)。
→朝鮮戦争へ
→韓国は準備不足で攻め込まれる。
→米が韓国につく(名目は国連軍)→北朝鮮滅亡寸前へ。
→中が北朝鮮につく(名目は義勇軍)→北緯38度線で一進一退へ。
まとめた内容は本書の1割にも満たないのですが、朝鮮半島は大国の思惑で分断されたようだということは知って頂けたのではないでしょうか。
米がついた韓国はどちらかというと民主主義へ。
そして今へ。
「おわりに」で池上彰さんはこうおっしゃっています。
韓国の反日ぶりにはウンザリさせられるところがありますし、北朝鮮が核開発・ミサイル開発に突き進む姿には恐怖心を抱くことっもあるでしょう。
しかし、それにはそれなりの理由と論理が存在しているのです。
そうした「内在的論理」を理解したうえで、私たちは隣国との付き合い方を考えなければなりません。
過去を振り返ると、朝鮮半島の言い分も分からないこともないです。
歴史を学び 、メディアを盲信しないようにしたいですね。